HOME > コンサルティング > 経営コンサルティング > 事例一覧  > アイテム数削減に焦点を当てた商品戦略の策定
食品関連メーカーのN社は、業界自体がいくつかの規制下におかれ、これまでシェアに大きな変動がなかった。しかし、一気に規制緩和が進み販売チャネルも大きく変化し、乗り遅れたN社は価格競争に巻き込まれ、急激に体力が疲弊していた。トップマネジメントの指示で、価格競争に巻き込まれない商品戦略を策定すべくプロジェクトが立ち上げられた。
N社ではこれまでも何度か商品戦略を見直すプロジェクトが立ち上げられていたが、全て中途半端な結果に終わっていた。改革案も部門間のコンフリクトを調整できず実行されないままでいた。取締役層には、今回も上手くいかないのではないかという意識が強かった。
関係者に対して予備調査を行った結果、新商品は次々と開発されているが計画通りの販売量が達成できず、アイテムの多さが生産効率の低下、利益率の低下を招いていることが分かってきた。プロジェクトでは先ず数百にのぼる商品アイテムを大幅に削減することを中心に、あるべき商品構成について検討することとなった。実際のコンサルティングの手順は以下の通りである。
商品アイテムを削減すること自体は目的ではなく手段である。手段を現場に強制しても改革は進まない。アイテムを削減して、そこから生まれた余力を会社として何に振り向けるのかという目的を明確に示すことが重要である。当プロジェクトでは、新たに生まれる余力を新商品開発や販売促進に当てて次の飛躍につなげることを目的とすることで、社内の足並みを揃えることが出来た。
全社的な横断プロジェクトであっても、参加者は関係部門から選出された利益代表の側面もある。特定部門にとって不利な内容になるほど、部門代表の顔が出て来やすい。中立的なコンサルタントがプロジェクト全体の舵取りを行うことで、部分最適でなく全体最適となるようにバランスを取ることが出来た。
消費者ニーズや技術力を活かして新商品の開発には力が注がれている。一方、アイテム削減については意外と進んでいないことが多い。商品の寿命を過ぎたアイテムも在庫として残っている。ひとりでも使うユーザーがいると、そのアイテムを廃止できずにいる。このような状態が続くと、いつの間にか商品構成に濃淡が生まれ、生産効率も悪くなり在庫リスクも高くなってしまう。当プロジェクトでは商品構成に思い切ってメスを入れることで、あるべき商品構成を目指すことが出来た。
担当する得意先に納品しているアイテムが廃止されると、ほとんど全ての営業担当者は反対した。それは日常の営業活動が過去の取引実績の延長線でしかないことの裏返しである。当プロジェクトでは、アイテムの廃止というマイナス面を利用して、新たな商品や代替商品の提案営業に発展させることで、 営業担当者のスキルアップ、モラールアップにつなげることが出来た。
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