HOME > コンサルティング > 経営コンサルティング > 事例一覧  > 利益体質化に向けた再建計画の策定
S社は中堅の耐久消費財メーカーである。市場規模の縮小と中国等海外からの輸入拡大によって売上高は減少傾向が続いている。営業利益段階での赤字決算も数期連続しており、恒常的な赤字体質となっていた。売上減少に対応し、管理部門のスリム化や工場の集約を決定していたが、先行きの収益状況は不透明であり、現状のままでは早晩さらに先細りしていくのが必至の情勢にあった。
経営者もいろいろ手を打たれてきたが、なかなか収支が浮上してこない中で、メインバンクからコンサルティングの勧めがあり、外部の力も借りてなんとか局面を打開したいとの判断から導入することとなった。
基本ニーズは黒字体質への転換であり、売上の増加、コストの削減、経費の削減を含む総合的な対策が求められ、全社を対象に検討することとなった。生産、営業、管理など社内の各部門から専従メンバーが集められ、コンサルタントとプロジェクトチームを組んで検討作業がスタートした。
| 販売ルート(売上構成) | 概要 | 課題 |
|---|---|---|
| 問屋販売(41%) | 主に地方市場向けの伝統的販売ルート。市場は縮小傾向だが利益は確保されている分野 | 市場規模縮小に伴って利益減は覚悟せざるを得ない |
| 直売(小売店)(30%) | 主に首都圏向けの直販ルート。数年前に取り組み始めた方法で、未完成 | 取り組み始めた新しい販売形態の完成による収益化 |
| 量販分野(29%) | 市場規模が大きい分野であるが、収益は厳しい分野 | 量販市場ニーズに対応した事業の再構築(製品開発、在庫、物流) |
| 全体 |
|
計画の枠組みとして「数値目標」「計画期間」「検討課題」をまず設定。
広範な改善項目を実施に移すことができた。営業利益段階では黒字を確保することができ、経常利益段階で収支トントンのレベルに持っていけた。
ただし、想定していた以上に海外からの安価な輸入品が入ってきたため、売上高は計画値にまでは届かなかった。
その後、非常に厳しい事業環境のもとで、S社の強みを生かしながら企業変革を続けて存続を果たしている。
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