HOME > コンサルティング > 経営コンサルティング > 事例一覧  > 社内カンパニー制の基盤整備
社内カンパニー制への移行を効果的に実施するためには、トップが社内カンパニー制への移行を表明した後できる限り速やかに実施に移すことが不可欠である。しかし、実際に進めようとするとカンパニー制の運営ルールにおける各部門の利害関係の対立やカンパニーBSなど基礎情報の整備に予想以上の時間がかかり、実施時期に間に合わない可能性が出てきていた。
社内カンパニー制の移行では事業領域、社内取引価格・条件、資本の設定、資産の帰属など各カンパニーの利益が相反する事項を迅速に方向付けしていくことが重要になる。これらの事項について社内のみで検討すると不満が部門間に堆積してしまう恐れがあるため、外部のコンサルタントが経営的な観点から考えた望ましい姿を提示することで、部門間の対立ではなくコンサルタントの見解と部門の意見という図式で検討を進めた方が効果的と判断した。
一言でカンパニー制とはいっても、その狙いは各社各様である。これまでに手がけたケースにおいても大別すると以下のような狙いがある。
このように様々な狙いがある中で、クライアントが社内カンパニーに期待する狙いを的確に捉え、これまでに蓄積した経験・ノウハウを生かして、経営的な観点から狙いを実現するために最も適した形を提案した。
社内カンパニー制に移行する際には、ルール作り以上に実務面での対応に時間を要するケースが多い。理想的な状態で移行しようとすると、準備期間に1年以上かかることもざらであり、その間に目的意識が希薄になってしまう危険がある。
社内カンパニー制の狙いを最大限に発揮する上では短期間で移行することが重要であり、最初から理想を追い求めるのではなく、不完全ではあってもまずは実施に移し、実際に運営を行ないながら足りない部分を補強していくようなアプローチも必要になる。
社内カンパニー制の狙いをしっかりと理解した上で、幹として決めておかなければならない事項とその後の運営の中で調整可能な枝葉の部分を見定め、当面の具体策を設定した。
部門間の利害関係に対して中立的な立場のコンサルタントを上手く活用し、論点に対して客観的な観点から方向付けをしていくことによって、部門間の対立構造を回避し短期間で社内カンパニー制の骨格を定めることができた。
社内カンパニー制への移行は組織変更だけではなく業績管理、人事制度、情報システム、関係会社管理など幅広い観点での見直しが必要で、各々プロジェクトを設定して検討することが一般的である。これら複数プロジェクトの整合性を確保しながら効率的に検討を進める上では、早い段階で全体像を描いて各々のプロジェクトでの見直し方針を定めるとともに、検討過程で方向修正が生じた場合には必要に応じてプロジェクトに修正指示を出す機能が不可欠である。このようなプロジェクトコントロール機能を発揮するには、各プロジェクトでの進捗を把握するだけでなく、相互の関連性を理解していることが重要であり、コンサルタントの経験・ノウハウが活用できた。
具体的なコンサルティングについてはお気軽にお問い合わせください。
No.412 2004年8月号
組織改革の要点