HOME > 経営のトピックス > バックナンバーリスト  > 技能伝承を成功させる鍵

人材育成・人事制度 - 人材育成の仕組み、教育研修|生産戦略、SCM

技能伝承を成功させる鍵

お問い合わせ

卓越技能はうまく伝承されているか

「神業レベルの卓越した技能」は、現場での経験がその社員固有のものとして長年かかって蓄積・熟成したものであり、数値化やマニュアル化は困難なものである。2007年問題で顕在化した「高齢化が進み技能者が退職すればその時点で失われてしまう」という時間との戦いの中で、危機意識を持って取り組むことが必要である。
自社の「卓越技能の伝承への取組度合い」が十分かどうかをチェックする項目を示すと下記のとおりである。

卓越技能の伝承への取り組み度合い 10のチェック項目

技能伝承が重要な経営課題と位置づけられ、達成期限を定めて取り組んでいる
技能伝承への取り組みが一工場の止まらず、全社に周知されている
技術と技能の特性の違いが明確に定義できており、それぞれに適した伝播・伝承方法が工夫されている
競争力を支えるコア技術とコア技能が体系的に整理され、重点を定めた取り組みが行われている
技能レベルを段階的に定義した要件所があり、それにもとづきOJTやOff-JTが実践されている
技能の保育者とそのレベルが明確に定義できており、伝承すべき優れた技能を的確に設定している
師匠が認めた弟子がいて、免許皆伝基準にもとづく適切な伝承方法が確立している
技能者の活力を高める人事制度等の仕組みがあり、革新性の高い目標に意欲的に挑戦している
技能を大切にする社風が根付いており、多くの技能者は社員から尊敬を集めている
社長が重大な関心を持ち、日常業務に埋没しないよう進捗を見守っている

厳しい見方をすれば、この10項目のどれか一つが欠けていても技能伝承はうまく進まないことになる。ある中堅電装部品メーカーで検討した卓越技能の例を参考までに紹介する。

卓越技能の例(Tさんが他のベテランと比べて優れている点)

例:複雑な金型の調整技能

1.設計時のアドバイス
技術的には解析ができない部分の微細な設計アドバイスができる。技術部門も、複雑な金型を設計する場合は必ずTさんのアドバイスを受けている。それによって量産時に発生するトラブルが未然に防げている場合が多い。
2.成型不良時の原因特定、対応
原因特定ができる場合もあるが、明確な原因がかつかみ難い場合もある。原因特定ができない場合でも、過去の経験に照らして短時間に諸条件を調整して所定の品質を維持するよう製造プロセスをコントロールできる。
3.金型故障時の原因特定、対応
故障が頻繁に起きている金型は、熟練した整備リーダーでも本質的な原因が分からないことがある。このような場合でも、過去の経験と完成を活かして原因を特定し、故障発生率を大幅に削減することができる。
4.上記に関わる微細な加工技能
高度な「ならい加工」の技能を持っており、外注先に依頼しても破損修復ができない場合でも対応できる。金型修正時間は、熟練技能者の3分の2以下でできる。

さらに詳しい資料をご覧になりたい方は、下記のお申し込みページよりご請求いただくか、下記連絡先まで直接お問合せください。
(無料で対応いたします。)
当社担当者から確認の連絡を差し上げた上、至急送付させていただきます。

経営のトピックスのお申し込み

人材育成の仕組み、教育研修
関連項目

経営シリーズ

No.457 2008年5月号
人材育成の仕組みづくり

No.447 2007年7月号
人材育成の工夫

No.440 2006年12月号
技能伝承を成功させる鍵

No.414 2004年10月号
人づくりに取組む

生産戦略、SCM
関連項目

実績

機械・エンジニアリング
生産性30%アップに向けた工場の改革

情報・通信・メディア
商業印刷工場の今後の方向性検討

化学・金属・素材
グローバルに通用するコスト構造の実現

消費財
製販連動業務プロセスの実現

機械・エンジニアリング
製品開発戦略の策定

自動車
購買業務の改革

化学・金属・素材
生産拠点戦略策定

エレクトロニクス
生産情報システムの構築

経営シリーズ

No.479 2010年3月号
基本の徹底による在庫削減

No.477 2010年1月号
生産管理のシステム化計画

No.450 2007年10月号
現場の意識を高めるコスト管理

No.356 1999年12月号
新製品開発力の強化

コンサルティング実績

  • テーマ別
  • 業種別