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ERP導入における上流工程の要諦

No.676 | 2026年8月号

今月の視点

 基幹システムの刷新に取り組む際、ERPパッケージソフト(以下、 ERPと記載) の導入を前提とするケースが一般化している。しかし、 導入実績や機能の豊富さのみに集中してERP・ベンダー選定を進めてしまい、導入工程での多額の追加開発や、稼働後の業務運用の混乱に直面する事例も少なくない。

 こうした問題の背景には、「どのERPを選ぶか」という選定そのものに過度に意識が向けられ、本来出発点とすべき「どのような業務を実現したいのか」という検討が必ずしも十分に行われていないことがある。ERPはあくまで手段であり、自社の業務のあり方が曖昧なままでは、その適合度を判断できないだけではなく、システムの適用方針や導入後の業務を適切に描くことが難しい。

 今月は、上流工程における検討の質を高めることでERP導入を成功に導いたA社の事例を通じて、上流工程の進め方とそのポイントについて考えてみたい。

目次

  • 1 上流工程の基本手順
  • 2 A社の事例
  • 3 留意点

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